トスカーナ地方


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列車の概要++

トスカーナ地方には、古代ローマ時代からルネッサンス時代にかけての絵画、彫刻、フレスコ画や建築群などの優れた作品が美術館や博物館に残されている。だが、トスカーナ地方は美術好きだけの旅行先ではない。穏やかな丘陵地帯や糸杉の並木などの絵のように美しい風景、点在する町や村が持つ独自の文化、豊かな郷土料理とワインなどでも多くの旅行者を魅了している。この地域のことを知れば知るほどに魅力を再発見するのだ。トスカーナ地方の旅は、フィレンツェから始めよう。ローマから列車に乗って約1時間30分、ミラノからは約1時間40分でアクセスできる。

フィレンツェ フィレンツェ > ピストイア ピストイア > モンテカッティーニ・テルメ フィレンツェ ⇒ ルッカルッカ ⇒ ピサ ピサ ⇒ シエナシエナ ⇒ サン・ジミニャーノ


フィレンツェ

ルネッサンス誕生の地フィレンツェは、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ボッティセッリ、ブルネレスキ、マサッチオ、ドナテッロといった世界的に知られた芸術家の故郷でもある。アルノ川沿いに開けた町はなだらかな丘に囲まれている。フィレンツェはとてもコンパクトな町であり、この町の大きな見所はいずれも20分ほどの徒歩圏内に位置している。

アルノ川左岸のオルトラルノと呼ばれる地区には、ピッティ宮殿、ボーボリ庭園があり、ミケランジェロ広場からはフィレンツェの町を一望にする素晴らしい眺望が楽しめる。列車でフィレンツェを訪れる人の多くが利用するサンタ・マリア・ノヴェッラ駅は市街地中心部にも程近い。駅から徒歩数分で、フィレンツェの象徴とも言える、3色の大理石で造られた華やかなドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)を目にするだろう。ここにはジョットの鐘楼や洗礼堂もある。ブルネッレスキの設計した赤いタイルが目を引くクーポラ(ドーム)がフィレンツェの建物の景観を印象づけている。

ドゥオーモから南へと300mほど歩くと、シニョリーア広場で、特徴的な塔が目を引く建物がある。これはかつてフィレンツェ共和国(トスカーナ公国)の政庁舎だったヴェッキオ宮。その隣にあるのがランツィのロッジアで、世界的に知られた数々の彫刻作品がずらりと並ぶ屋外ギャラリー。なかでも、チェッリーニのペルセウス像は必見だ。また、ロッジアとヴェッキオ宮に挟まれるようにして建つのがウッフィツィ美術館で、富と権力をほしいままにし、隆盛を極めたメディチ家収集のルネッサンス美術の膨大なコレクションが収蔵されている。この他にもフィレンツェ中心部には数々の歴史的建造物が点在し、まるで野外美術館のよう。

旅のヒント: フィレンツェカード(有効期間72時間)を購入すると、フィレンツェ市内の60もの美術館などの施設に入館できるほか、無料で公共交通機関を利用できる。

フィレンツェ ⇒ ピストイア ピストイア ⇒ モンテカッティーニ・テルメ

フィレンツェの北西に位置する町ピストイアへと出かけよう。フィレンツェからは列車に乗ってわずか30分ほどでアクセスできる。トスカーナにおける知る人ぞ知る小さな町ピストイアは、豊かな歴史に彩られ、路地には歴史的にも価値の高い建造物が並ぶ。路地を歩き、静かな街角の雰囲気を楽しもう。敢えてどこに行くか目的地を決めず散策し、優美な鐘楼のあるピストイア(サン・ゼノ)大聖堂、13世紀の八角形の洗礼堂、ゴシック様式のロッジアを備えたかつての司教館、中方立てのある窓で飾られた市庁舎などさまざまに見所のある町中を探訪しよう。サーラ広場に行くことも忘れずに。この広場では毎日(週末除く)新鮮な野菜を売るマーケットが開かれ地元の人々で賑わう。このあたりには、ついつい入りたくなるような小さなショップも。地元のレストランやトラットリアでは、ゆっくりと地元トスカーナの郷土料理を味わいたい。

ランチの後、10分ほど列車に乗ってモンテカッティーニ・テルメへ。トスカーナを散策するのに最高のスタート地点ともいえる町だ。モンテカッティーニ・テルメは、往時をしのばせる居心地の良い穏やかな町で、中心部には大きな公園とともに3つの温泉施設とエレガントな雰囲気のウェルネスセンター、上質なアイテムを揃えるショップ、雰囲気のいいバーやレストランが点在する。世界最古のケーブルカーに乗って歴史ある旧市街を訪ねよう。中世の雰囲気を今に伝える広場にあるお気に入りのレストランをひとつ選んで、グルメな料理をお腹いっぱい楽しみたい。食事の後は、スパでリラックスした一時を。

もし、もう1日滞在を延長できれば、フィレンツェから列車に乗って約1時間でアクセスできる小さな町ペーシャへ出かけよう。中世の趣のある旧市街には印象的な建物が並ぶ。たとえば、フィレンツェの司教代理の紋章が施されたヴィカリオ宮(現市庁舎)、ポデスタ宮、ゴシック様式のサン・フランチェスコ教会にはボナヴェントトゥーラ・ベルリンギエーリ作と考えられている聖人フランチェスコの物語を描いた板絵が残されている。また、14世紀建造のサン・アントニオ教会のフレスコ画も必見だ。

フィレンツェ ⇒ ルッカ ルッカ ⇒ ピサ

列車に乗ってルッカへ行こう。フィレンツェからの所要時間は約1時間20分。古代都市の趣が残る空間を数百年の歴史を感じながら散策しよう。古代ローマ時代のフォーラム(公共広場)、貴重な大理石の装飾を施した中世に建造された教会、絹商人のルネッサンス様式の宮殿、そして城壁などはルッカの見所のほんの一部。こうした中で、ルッカの最大の魅力はグイニージの塔で、屋上のテラスガーデンは必見で、ここから町を一望にできる。 ルッカの食の魅力も紹介しよう。 町中に点在するさまざまなタイプや雰囲気のレストラン、ビストロでは、新鮮で美味しい野菜、魚介や肉類のスープを味わおう。この時、ルッカの丘で栽培するオリーブで作られた最高のエクストラ・ヴァージンオイルを垂らすことも忘れずに。地元の赤や白ワインと一緒にこれらの食事を楽しみたい。

翌日は、ルッカから列車に乗って約30分、ガリレオ・ガリレイの故郷ピサへと足を延ばそう。ピサといえば、もちろん、斜塔が有名。世界遺産にも登録されるミラーコリ(ドゥオーモ)広場周辺の斜塔や洗礼堂、ドゥオーモなどの素晴らしさはもちろんだが、町中にはピサの栄華を今に伝える雰囲気の良い町並みが残され、見所も点在している。

斜塔から南へ10分ほど歩いて、ルネッサンス様式のカヴァリエーリ広場へ行こう。ピサを支配したメディチ家のシンボルであり、広場にあるとりわけ威厳に満ちたファサードを持つカヴァリエーリ宮は見逃せない。ピサの歴史的建造物が集まる旧市街は、アルノ川を挟んで2つ地区に分けられている。川沿いの眺めや川が望む歴史ある建築群はいつ見ても壮観で、昔から変わることはない。 6月に開かれるジョーコ・デル・ポンテの祭りは、アルノ川に架かる橋の上で男たちが台車を力いっぱい押し合って戦うピサの伝統的な祭りで、6月16日の夕暮れから夜通し行われる。この時、人々は電気を消し、建物の窓際に置いたロウソクに火を灯して幻想的な雰囲気を作り出している。

ピサ ⇒ シエナ シエナ ⇒ サン・ジミニャーノ

6日目はシエナへ。ピサから列車に乗れば約1時間44分でシエナに到着する。シエナ駅から歩いて約30分、細く急な坂道を抜けると、突然カンポ広場の赤茶色の建物が目に飛び込む。この広場はヨーロッパの中でも中世の姿を残したもっとも美しい広場のひとつといえるだろう。扇形をした広場にはマンジャの塔を持つプッブリコ宮(市庁舎)が建つ。カンポ広場から300mほど離れた所にある喜びの泉を探そう。この泉は1419年に市街地に水を運ぶために建造された。ドゥオーモの側には、サンタ・マリア・デッラ・スカラ救済院がある。ヨーロッパで最初期に建てられた病院のひとつで、現在は美術館として一般公開されている。

シエナ中心部の北端にある、サン・プロスペロ地区へと歩こう。1561~63年に建造されたメディチの要塞は、その砦の形に驚くかもしれない。この砦の一角には国立エノテーカ(Enoteca Italiana)があり、シエナはもちろん、イタリア各地の高価で貴重なワインの試飲ができる。ここからわずか数歩離れた所には、 イタリアの守護聖人である聖カタリナを祀る教会があるので立ち寄ってみよう。

トスカーナ地方での最終日は、「美しい塔の町」として世界的に知られたサン・ジミニャーノへ行こう。シエナからバスに乗り、ポッジポンシで乗り換えてサン・ジミニャーノへ。歴史ある町の建築は、その多くが今も損傷を受けることなく残され、中には600年前の建造物がいくつもある。かつて町の支配者階級の人々は、富と権力の象徴として競うようにして72もの塔を建造した。このうち現存するのは15塔。城壁に囲まれた町の中心にあるのがチステルナ広場で、1327年に造られた。隣接するドゥオーモ広場には、ポデスタ宮(執政官宮殿)やポポロ宮(現市庁舎&市立美術館)があり、こちらもぜひとも訪ねたい。

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